設立経緯

僕は11年もの間、再非行を増やし、笑顔を減らす生き方をしてきました。

その結果、多くの方を心身ともに傷つけてきました。

一生、治すことも、癒すこともできない、深い傷を負わせてしまいました。

 

24歳になった時、父親になるという転機が訪れ、我が子だけは不幸にしたくないと思い、"生き方を変える"決断をし、一歩踏み出しました。

 

25歳になった時、過去の自分のように、再非行を増やし、笑顔を減らす、生き方をしている非行少年たちに自分みたいになってほしくないと思い、非行少年と共に歩き続けるボランティア活動をスタートしました。

 

それから、6年が経ちました。

 

さまざまな非行少年、さまざまな親御さんたちと出会わせていただきました。

自分自身、さまざまな場で講演をさせていただく機会も頂戴しました。

その過程の中で、自分の過去の非行・犯罪と向き合う作業が増えていきました。

 

次女が産まれた時、母が名古屋に来てくれたので、僕が非行少年だった頃の心境を聞くこともできました。

 「お前を殺して、自分も死のうと毎日、悩んでいた」

と教えてくれて、母に見られないように泣き、自分の過去の非行を自分で責めました。

 

過去は、再非行を増やし、笑顔を減らす、生き方だったけど

現在と未来は、再非行を減らし、笑顔を増やしたい!

これが、今の僕の"本音と希望"です。

 

この気持ちを持ち続けて、6年間、さまざまな団体に所属し、所属団体での活動と、さまざまな個人活動を合わせながら、非行少年と歩み続けてきました。

 

ですが正直、自分の力の無さと、限界を感じるようになってきました。

 簡単に言うと、"時間""お金"の課題が大きかったです。

"時間"については、正社員としての仕事と、二児の父をやりながらだったので、時間の捻出はとても難しかったし、家族に何度も寂しい思いをさせたり、我慢をさせてきました。

"お金"については、付添人活動と講演活動のみ、交通費や謝金などを頂戴しましたが、その二つ以外の活動においては、交通費(県外の少年院面会も含む)も、食事代なども、すべて、我が家のギリギリの家計から持ち出していました。

ですが、共に歩み続ける少年の人数は増えていく一方でした。

 気付けば、一人一人の少年との関わりが中途半端になっていたし、我が家の家庭は悲鳴を上げていました。

 

そんな時、NPO法人再非行防止サポートセンター愛知の設立メンバーの人たちと、気持ちが一つになり、法人設立をしようと決めました。

 

それが、平成26111日です。

 

この法人においては、以下を大切にすることにしています。

①非行少年を、スタッフ一人でサポートしない。

スタッフチームでの情報共有を大切にしながら、チームでサポートしていく。

②活動に要する実費は、スタッフが個人負担をしない。

 会員の年会費(3000)、寄付、親御さんから交通費等の実費をいただき、活動資金に充てる。

③出来ないことを、出来ると言わない。

 出来ないことは、受けずにお断りし、他の団体をご紹介する。

 

皆さんからのご意見を頂戴して、良き団体、良き活動にしていきたいと思っております。

 

三方良しという言葉がありますが

非行少年良し、社会良し、法人良し、"法人スタッフの家族も良し"

という、四方良しを意識していき、すべての人がハッピーとなることを目指していきたいと思います。

 

再非行を減らし、笑顔を増やしたい!

この真心と、覚悟を、NPO法人再非行防止サポートセンター愛知のスタッフと会員のベストチームで、体現していきます。

 

時には、不適切なことを発信したり、不適切な活動をおこなうことがあるかもしれません。

そんな時には、皆さまでチェックしていただき、ご指導いただけると嬉しいです。

 

今後とも、宜しくお願い致します。

 

NPO法人再非行防止サポートセンター愛知

高坂朝人24歳になった時、父親になるという転機が訪れ、我が子だけは不幸にしたくないと思い、"生き方を変える"決断をし、一歩踏み出しました。